ヴァータが増えるひとは、油質と温かさが不足しやすい。
ヴァータが増えて、乾燥した、あちこち痛い、くすんで黒っぽい、疲れた、関節がポキポキいう、固い、便秘、精神的に弱くなっている・・・そんな時に何をしたらよいでしょう。
① オイルを塗る、油を食べる
ヴァータの性質は、「乾燥、軽い、冷える、微細、移動する、清澄、粗い」。
その反対の性質を持ってきて、中和してあげるイメージです。
そのためにオイルがとても効果的です。
また、口から体に入れる油は「ギー」を使います。
ギーは身体で消化(代謝)されるときに、燃えカスを残さずきれいに燃やしてくれます。
それでもギーは中々売っていなかったり、作るにも教えてくれる人がいないと中々作ることも摂取するのも難しいと思います。身近なもので代用するとしたら、エクストラヴァージンオリーブオイルがヴァータにはオススメです。
それでも、ギーの作り方もそんなに難しい訳ではないので、レシピを掲載しておきます。
ヴァータさんは、朝大さじ一杯のギーかエクストラヴァージンオリーブオイルを飲む事をお勧めします。それと一緒にマグネシウムも一緒に摂取すると便秘が改善されてとても良いです^ – ^
消化力も不規則でそこに余計なエネルギーを注げないヴァータさんにとっては、代謝に負担がかからないということがとっても重要です。
油の性質が、内側から乾燥を潤し、カサカサに粗くなってしまった身体の内側をみっちりと満たして安定させてくれます。私は毎日朝一杯だけコーヒーを飲むのですが、大さじ1杯のギーを入れて飲みます。
ギーのこくと甘味がベストマッチ!正に究極のバターコーヒーの出来上がりです。
本当においしいです。あと、中鎖脂肪酸なので炭水化物と同じようにすぐにエネルギーに変えてくれるので、私的にはエナジードリンクのような感覚で飲んでます!(^^)!
ヴァータドーシャのバランスを整えるのにごま油のアビヤンガもおススメです。
ごま油で皮膚をさすると、皮膚の上に油の薄い膜が出来ます。この膜は私達の皮膚を温かく潤った感じに保ってくれます。冷たく乾燥したヴァータに対して極めて優れたバランス効果があります。
例えば、朝にオイル療法を規則的に行うと日中、不安を感じたり、心が散漫になる傾向が少なくなるそうです。
皮膚には沢山の神経があり、それが身体のあらゆる部分と繋がっているからなんだと思います。
②温める(運動、服装、飲食、スパイス)
ヴァータさんの冷えは、がんこです。
ちょっとやそっとの温め方では温まりません。
外側からは、首・手首・足首を冷やさない服装を。ハラマキやレッグウオーマーは、オシャレに温まっておすすめです♪
そして、軽く汗をかく程度の軽い有酸素運動をして、内側からぽかぽかと。
この、運動がまた、曲者です。ヴァータさんは体力が無い。
運動をしていなかった人が、急にジョギングとかしてはいけません。
エアロビの様な激しい運動も向いていないです。ゆっくりした動きのヨガなどが適しています。
運動の強さは、心拍数で計算する方法が一般的ですが、運動初心者さんが身体を温めるために始める運動の目安として、おしゃべりしながら続けられる強度、というのがあります。運動後に疲労で寝てしまうようなものは、お勧めできません。
速足ウオーキング等も適すると思います。
普段から運動慣れしている方は、もちろん走るのもOKです!
また、身体を温める飲食物、スパイスを使うことをおすすめします。
飲み物は、お白湯がおすすめです。
味のあるものは、その味に薬効を持ちます。とくに、コーヒーや緑茶など渋みや苦みのあるものを一日に何度も飲む人は、乾燥をさらに促してしまいますので控えめに。
毎回の食事も、できれば作り立てで、湯気がほかほか立っているようなメニューが望ましいです。
ランチはお弁当であったり、買ってきて食べたりという方も多いはず。でしたら、スープやお味噌汁だけでも、ほかほかのものを召し上がってください。
塩分は身体を温めてくれる味ですが、できれば「岩塩」がオススメです。
岩塩は、塩の悪い作用(血液を汚す、皮膚病を悪化する、シワをつくる、のどの渇きなど)を持たずに塩の良い効果(消化力促進と増進、温める、便の排泄、食事を美味しくするなど)を得られます。
身体を温めるスパイスとしては、一年中食べたい「しょうが」です。
とくに、食事の前に薄切りにした生しょうがに、岩塩とレモンをかけて食べるのは、アーユルヴェーダの消化剤としてとても有効です。
私や好きで良くチャイを飲みます。紅茶にきび砂糖と、フェンネル、カルダモン、コリアンダー、ナツメグ、シナモンに生姜、そこに豆乳を混ぜて「豆乳チャイ」にして飲みます。とっても美味しくて代謝を高めて身体がポカポカ温まりますよ♪
体質のドーシャによってスパイスも使い分けます。
そして、夜には温かいお風呂に入りましょう。