ギーの作り方とギーの素晴らしい効能について

ギーとは無塩バターを熱してタンパク質と水分と糖質、不純物を除いた純粋な油のこと。あらゆる油の中でも最も純正が高く、日常的に使用することで様々な美容・健康効果が期待できます。

ギーには高い栄養価があり、アーユルヴェーダでは“オージャス(活力素)”に満ち溢れている油だといわれています。
豊富な栄養素の中でも、美容と健康に良い影響を与える代表的な成分を紹介します。

  • ビタミン
    ギーに多く含まれているのは、ビタミンAとビタミンE。
    老化や動脈硬化を防ぐ抗酸化作用があるビタミンで、健康の維持やアンチエイジングにも効果的です。
  • 共役リノール酸
    ギーには、蓄積した脂肪を分解・燃焼・抑制する働きがある共役リノール酸が豊富に含まれています。
    体内ではほとんど作られない成分で、日常的にギーを摂取することによって、ダイエットサポートが期待できます。
  • 中鎖脂肪酸
    炭水化物のようにすぐにエネルギーに変わる中鎖脂肪酸。
    炭水化物は脂肪に変わりやすい成分ですが、中鎖脂肪酸はむしろ脂肪の分解、燃焼をサポートする効果があります。
    脂肪に変わらないエネルギー源としてアスリートにも愛用されています。
  • 短鎖脂肪酸
    短鎖脂肪酸は、腸内を弱酸性にして悪玉菌の増殖を抑制、腸内環境を改善する働きがあります。
    大腸の粘膜を刺激して、便通を良くする、免疫機能を高めるなどの効果も発揮します。

幅広い効果・効能

ギーは、アーユルヴェーダでいうヴァーダ体質(寒がり冷え性)、ピッタ体質(暑がりで汗かき)に効果的とされています。
栄養価の高いギーは、ダイエットや美容・健康など、女性にとってうれしい効果・効能がたっぷり。
ギーを積極的に摂取することで得られるメリットを紹介します。

  • ダイエットをサポート
    共役リノール酸・中鎖脂肪酸など、脂肪の燃焼をサポートする成分を含むギーは、ダイエットサポートに最適なオイル。
    ギーに含まれる中鎖脂肪酸は、消化酵素や胆汁を使用せず、すぐにエネルギーに変わるため、体に脂肪として蓄積されにくいという嬉しい特徴があります。食事制限など負担のかかるダイエットを行わなくても、食事を楽しみながらダイエット効果を高めることができます。
  • 消化力の強化
    ギーに含まれる短鎖脂肪酸は、消化器官の粘膜を刺激して、水分やミネラルなど栄養の吸収を促進します。
    ギーを摂取することによって消化器系が元気になり、効率的に栄養分を体内に行き渡らせることができるのです。
  • 免疫力の強化
    短鎖脂肪酸はキラーT細胞の生成を施す働きがあり、身体の免疫力を強化します。
    キラーT細胞は、ウイルス感染細胞やガン細胞などを発見して破壊する、健康には欠かせない細胞。
    ギーを摂取することによって、病気に負けない身体を維持することができるのです。
  • 便秘の解消
    ギーはバターから作った乳製品由来のオイル。そのため、酪酸といわれる便秘や腸内環境の改善に役立ちます。
    乳糖不耐性の人も大丈夫!

    ギーは、ラクトース、カゼイン、乳固形分等を含まないため、乳糖不耐症の人も利用できます。

    乳糖不耐症とは?
    牛乳などの乳製品を摂るとお腹が痛くなるとか、下痢になると人は「乳糖不耐症」と呼ばれる牛乳の乳糖を消化できない体質の可能性が高いです。 日本人は乳糖不耐症が欧米人と比べるとかなり多いと言われています。
    乳製品が苦手という人もギーであればお腹を壊すことがないので安心して食べることができます。

  • 美容効果
    アーユルヴェーダのマッサージとして使われているギーは、美容液やボディオイルとしても効果を発揮します。
    肌や身体全体に塗ることで、うるおいを実感できます。
  • 快復効果
    インドでは傷の治療にも使われており、傷跡を残すことなく傷をキレイに治すことができます。
    また、おでこやまぶたに塗ることで目や精神の疲労を癒し、安眠にも効果的です。
  • その他の効果・効能
  • ギーは、アーユルヴェーダで記憶力、知力、精力、オージャス(活力素)、視力を増大させ、毒素や発熱、疲労、不幸などを除去するオイルとして知られています。
    日常的に摂取することによって、身体と心の健康をトータルで整える効果が期待できます。

 

 ギーの正しい作り方についてご紹介します。簡単に作れますので、是非お試しください。

【ギーの作り方】

<用意するもの>
・無塩バター
・深めの鍋
・濾し器
・ボウル
・ガーゼ(キッチンペーパ−)
・保存容器

<作り方>
1.バターを鍋に入れ、弱火にかけます。

 

2.バターが溶け出し、表面に浮く白いクリームとその下の黄金色の二層に分かれていきます。この、黄金色部分のオイルがギーです。オイルとその他の成分をしっかり分離させて行きます。

 

3.かき混ぜないよう注意しながら、クリームの泡がなくなるまで

 

4.ギーの色が透明になり、シュワシュワと音が出始め今度は泡がパチパチとした音に変わり、大きな泡がふつふつと出てきます(左写真参照)その後白っぽくジワジワと小さな泡に変わったら火を止めます(右写真参照)

ギーの香ばしい匂いと甘い香りが広がります。

         

 

5.ギーが冷めたらガーゼやキッチンペーパなどで濾して、ガラス容器に移して完成です!

<保存方法>

直射日光や高温多湿の場所を避け、3ヶ月くらいを目安に使い切るようにしましょう。

いかがでしたか?ギーは高い美容効果が期待できる万能オイルですが、1gあたり9kcalと比較的ハイカロリーなので摂取量には注意が必要です。毎日摂取する場合は1日あたり大さじ1杯程に抑えるようにしましょう。

 

ABOUTこの記事をかいた人

長野県大町市在住
主な保有資格
・NESプラクティショナー
・ナチュラルフードコーディネーター
・薬膳コーディネーター
・免疫栄養学『分子栄養学』
・チャクラセラピスト資格取得
・アーユルヴェーダセラピスト資格取得
・エソテリック・ヒーリング初級中級コース取得

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